「ビール・ストリートの恋人たち」★★★ [映画日記]
おビールを飲みたくなるタイトルですけども。
「麦とホップ」をいただきたくなりますけども!(←ビールじゃなくて発泡酒だわな)
どんなロマンチックな作品かと思って観てみれば・・・。
1970年代の黒人街で、若いカップルが白人警官からの嫌がらせにより、人生を変えられてしまう・・・みたいなお話。
人種差別を扱った社会派ドラマでした。
劇中には「白人は悪魔の化身」というセリフがありましたけども。
ホワイト・デビルですよ!
「全く同感」と思うような差別エピソードが胸にきました。
「ビール・ストリートの恋人たち」という邦題のように、そう重い気持ちで観なくても、ラブストーリーとして気軽に観るのもアリだと思います。
確かにジャンルは「差別もの」なのですが、全体に漂う空気はフワ〜ッとドリーミン。
どこか夢うつつ!
ファッション性や音楽性も十分で、そこはかとなくオシャレです。
「差別映画」は、いろいろあれど、ここまで情緒的に描いたものは珍しいと思います。
「ムーンライト」で出世したバリー・ジェンキンスの監督作で、「ムーンライト」に引き続きプロデューサーもブラッド・ピットということで。
またしてもブラピの手腕を見せつけられる結果に。
スゴ腕のイケメン様ですよ!
あの人も、すっかり黒人もので稼ぐ方法を見つけたようだわな、いい意味で!!
この調子で、ラブストーリーと偏見をミックスした、誰もが見やすく、理解しやすい「差別もの」を作っていってほしいな〜、と思います
ブラッド・ピットがプロデュースしたからか、何なのか。
主人公カップルの男性の方は、ちょっぴりブラッド・ピットっぽい顔をしていたわな。
黒人版ブラッド・ピットですよ、ブラック・ピット!
なぜかチョイ役で、ディエゴ・ルナ、ペドロ・パスカル、ジェームズ・フランコの弟デイブ・フランコが出演。
デイブ・フランコ、略してデブンコですよ「燃えよデブンコ」!
飽き始めると彼らが顔を出してくるので、良い箸休めになりました。
らっきょうか福神漬けみたいなもんですよ!
主人公カップルの女性の方には家族がいて、母親役を演じていたのがレジーナ・キングですけども。
レジキンですよ!
今回の演技で、なんとアカデミー賞助演女優賞を受賞したレジキンですけども。
それほどの見せ場もなかったかな。
よく、この程度で受賞できたと思う〜。
レジキンは海外ドラマによく出ているから、彼女のことは数年前から認知していたのですが。
海外ドラマの方が熱演していると思います。
そして、海外ドラマ出演時から、今回の「ビール・ストリートの恋人たち」に至るまで、レジキンの演じる役には「人情」という共通点があると思います。
「浪花節」がオハコなんですよ!
演歌面!!
「本人の人柄も良さそう」と感じさせるところも魅力だと思います。
得意な芸を、「ビール・ストリートの恋人たち」で開花させたと言っていいでしょう。
これまでレジキン出演映画のほとんどは、ろくなもんじゃありませんでした。
聞いたこともない映画ばっかりですよ「ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女」とか!
経歴をアップデートできて良かったです。
「ビール・ストリートの恋人たち」で上書き保存できましたから〜!
オリジナル・サウンドトラック『ビール・ストリートの恋人たち』
- アーティスト: Nicholas Britell
- 出版社/メーカー: ランブリング・レコーズ
- 発売日: 2019/02/20
- メディア: CD