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「アリータ:バトル・エンジェル」★★★☆ [映画日記]

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未来が舞台の、サイボーグ・アクション大作ですけども。


長年、ジェームズ・キャメロンが練り込んでいた企画ですよ。


温めていたんですよ、ペンギンが卵でも温めるみたいに!


お尻に敷いてたんですよ!!


おそらくは、別の仕事でお忙しいキャメロンさん。

製作と脚本は自分でやって、監督業はロバート・ロドリゲスに託したわい。


「おまかせコース」ですよ!


ラテン系が目立つキャストに関しては、ロドリゲス風味を感じましたけども。

それ以外の世界観やビジュアル、ドラマ性は、ものすごくキャメロンっぽいです。


「キャメロンが監督した新作」と言われたら、普通にそう思うかも〜。


簡単にバカされるかも〜!


本来、ロドリゲス作品って雑ですけども。(←良い意味で)


雑味が魅力ですけども!(←ホメ言葉)


今回は、さすがに丁寧に仕上げてきました。


後ろでキャメロン先生が見張ってっからね、背後霊みたいに!


実写とCGサイボーグの合成クオリティがスゴくて、アラを探しても見当たらない。


まるでゴミが見当たらない浜〜!


ロドリゲスのお仕事にキャメロンへのリスペクトが感じられました。


主人公アリータはサイボーグで、全身がCG製のキャラクター。

妙に目がでっかくて、予告編では「変な子」と思ってましたけども。


「フン、あの子。ブサイクのくせにカワイ子ぶっちゃってさ〜」と思ってましたけども。


本編で見ると、でっかい目が気にならない。

そして、自分のことをロボットだと自覚していて、人間との会話や対応も自然。


果物やお菓子を、ものすごく美味しそうに食べるアリータが、かわいい〜。


「かわいい」と感じさせる場面を入れてくるところは、さすがキャメロン先生だと思いました。


「この先、どんどんロボットが進化したら、アリータみたいになるのかも」と思わせる、リアルな質感がありました。


ルンバの成れの果てですよ!(←掃除機ですが)


原作は1990年代の日本の漫画「銃夢」ということで、SFとしては古いタイプ。

インターネットのない未来観ですよ。


「昔のSF映画は、みんなこんな感じだったな〜。SNSも炎上もなくて平和だわい」と、懐かしい気持ちになりました。


そして、イマドキのサイバー映画では、あまりお目にかかれない、鉄の感触が素晴らしい。

バラバラになった体の金属パーツを組み立てる、みたいな、作業っぽい場面が、今の時代だと逆に新鮮でした。


「部品映画」なんですよ「ネジ映画」


レトロ感に、熱量のあるドラマを合わせて、おっさん臭ささがたまらないSF作品に仕上がっておりました。


出演者はアカデミー賞クラスがズラリ。

悪役の1人に、マハーシャラ・アリさんを押えているところがエライです。


この作品の中で、マハーシャラ・アリさんだけが今風でした。


トレンディ俳優なんですよ!


劇中では、アリータが人間の男子ヒューゴに思いを寄せますけども。


ヒューゴ本人は夢を追っているだけで自覚はないけれど、見事にアリータの人生を邪魔し続けてました。


とんだ足手まとい!


女をダメにするタイプでした。



アリータ:バトル・エンジェル(オリジナル・サウンドトラック)

アリータ:バトル・エンジェル(オリジナル・サウンドトラック)

  • アーティスト: ケネディ・リッケン,マティアス・ラーソン,ロビン・フレドリクソン,トム・ホーケンバーグ,デュア・リパ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2019/02/20
  • メディア: CD

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