「サスペリア」★★★ [映画日記]
観ましたヨ、「サスペリア」だか「サルスベリ」だか、何だか言う映画!
1977年の同名ホラー作品をリメイクしております。
監督はルカ・グァダニーノですよ。
一発当てた人ですよ「おっさんずラブ」で!(←正確には「君の名前で僕を呼んで」です)
上質な情緒を表現できるルカさん。
ボクちゃんも大ファンですけども。
あの独自の作風で「サスペリア」の世界を再構築したらどうなってしまうのか・・・というワクワク感。
興味津々で、ボクちゃんの目も皿!
鑑賞中は、ずっと目ん玉をおっぴろげてましたよ、西川きよし師匠みたいに!!
結果的に、舞台である1970年代のベルリン、ヒロインが所属する舞踏団の舞い、ダンサーが合宿する古い館・・・どの絵もムード満点で、相当クールです。
普段観るホラー映画とは全く違う、高級な質感が新鮮でした。
ダンスを取り入れた地獄絵のインパクトもスゴすぎて、夢に出てきそう〜。
本編時間は2時間30分以上あるし〜。
まさかの超・力作で、受け止めるのに体力が奪われました。
とっても素晴らしかったのですがね〜。
まーね。
面白いか、面白くないかと問われたら「さほど面白いものでもない」と答えるしかないという、困るタイプの秀作。
カンヌでは受けるタイプと思います。
ヒロイン役のダコタ・ジョンソンは優秀な新人ダンサーという設定。
出来る子設定ですよ!
激しいダンスもこなしていて、がんばっています。
アンタ、結構コーチにシゴかれてきたね!・・・と思いました。
ティルダ・スウィントンの役はカリスマ振付師。
南流石みたいな感じですよ!(←古いですか)
ティルダ・スウィントンの演技が、やっぱり最高〜。
ダンサーを指導する場面では「はいワンツー、ワンツー!そこでクルッと回って、足トーーン!!」みたいなセリフ回しが、本物の振付師みたい。
ティルダ・スウィントンは、心理療法士の博士役も演じてますけども。
博士は男ですよ、おじいさん!
裸になる場面まであってビックリ。
衝撃でしたティルダ・スウィントンの「付けチン」姿!
ティルダ・スウィントンって、他作品で見かけるたびに、全く違う姿で出てきますけども。
難しそうに演じている素振りが一切ない。
ホント、すごい人だな〜、すごい女だな〜、と思います。
物語は、舞踊団の演目「民族」の練習風景から始まり、客へのお披露目までが描かれてますけども。
まー、「民族」の内容が前衛過ぎてドン引き。
半裸の女性ダンサーたちが、暗いステージ上で、ひたすら躍動的に舞う「民族」。
とってもダークです。
ディズニーランドのダンサーとは全く違いますよ。
電飾の山車には乗らないタイプ!
逆に、「民族」のノーカット完全版があるなら観てみたいです。(←「ボヘミアン・ラプソディ」の完全版かい)
そしたら、本編時間は3時間を越えちゃうかな。