「ヴェノム」★★★ [映画日記]
ヴェノムって、たしかスパイダーマンと同じ世界にいる悪役キャラクターのはずですが。
今回の作品は、「アベンジャーズ」シリーズとは別ラインになってしまいました。
別の会社のご商売ですよ!
だから、「アベンジャーズ」のキャラクターは絡んでこないのが寂しい~。
どうにかしてヒマなアベンジャーズを1人くらい呼んでほしい、ジェレミー・レナーとか~。(←失礼)
ストーリーは、普通のアメコミ・ヒーローものですけども。
ヴェノムも敵キャラも、見た目が気色悪っ!
全身ベトついてんじゃん!!
水洗いしたい・・・。
「クリア泡スプレー」を噴いて1分置き、お水で流してしまいたい!・・・そんな気分にさせる、油ヨゴレのようなヒーローさん。
女子ウケはしないと思いました。
非モテ系ですよ!
逆に、中学生男子は、こういうビジュアルは好かもしんない。
飛びつくかもよ、チェリーボーイだけは!
主人公の記者役を演じたのがトム・ハーディですよ。
パーカー&ジーパンというスーパー普段着が似合ってます。
スナック菓子で散らかったお部屋も似合ってる。
かっぱえびせんが似合う人なんですよ!
トム・ハーディが、ときどき自分の中に棲んでいるヴェノムと会話する場面とか、クレイジー感もバッチリ。
これは意外なハマり役かもしれません。
恋人役はミシェル・ウィリアムズなんですよね~。
ああミシェル、どうしてこんな役を引き受けた?!
娘の教育費を支払うためか?!
なんとも、もったいない気分にさせる配役でしたけども。
恋人に愛想を付かして冷たくする演技には説得力が。
さすが、冷え切った男女関係を演じたら世界一の女優でした!
ミシェル・ウィリアムズのファッションがミニスカ&ブーツなんですよね~。
アンタ、年齢設定はおいくつなのでしょうか?!
もしや20代ではあるまいな、40間際で!
役の割に、トム・ハーディもミシェル・ウィリアムズも老け込んでいる・・・と思いました。
そして、トム・ハーディとミシェル・ウィリアムズが同棲したり、イチャつく場面は、なんとなく違和感が・・・。
抱かれている気がしない。
臭いがしないんですよ!
本人同士は、お互いタイプじゃない気がします。
ミシェル・ウィリアムズはさ〜、もっと薄い口が好きなんだよね~!
映画の中でトム・ハーディが抱く女性にしては、ミシェル・ウィリアムズは、おだやかすぎる気も。
安全な女なんですよ、安全パイ!
トム・ハーディが抱くなら、もうちょっと危険なタイプが合うと思う~、シャーリーズ・セロンとか。
トム・ハーディ&ミシェル・ウィリアムズという顔合わせが、妙な妙な味。
決して不味いわけじゃない、珍味カップルでした。
「ステータス・アップデート」★★★ [映画日記]
明るい「学園もの」です。
キャッキャ、キャッキャしたやつですよ!
男子高校生が、魔法のアプリを使って学生生活を思いのままに。
アイスホッケー部と合唱部の掛け持ちをして人気者になる、というお話。
部活王ですよ!
魔法のアプリで何でも思いのままになる、っていうのに、男子高校生の願いは「ケンカで勝つ」とか、そんなやつ。
所詮お子ちゃま!
ボクちゃんなら「口座に2億円振り込まれますように」ってお願いしますけど?!
そんな「魔法のアプリ」というファンタジー要素をのぞけば、ストーリーは、ほぼほぼ「ハイスクール・ミュージカル」でした。
ものっすごくディズニーチャンネルっぽい映画なんだけど?
臭いんだけど?・・・と思ったら。
男子高校生役の子も、ガールフレンド役の子も、ディズニーチャンネルの番組で有名らしいです。
ザック・エフロンやバネッサ・ハジェンズと同じ、「あのチャンネル出」なんですよ!
ディズニーチャンネルのノリが好きなお方には、たまらない作品になっていると思います。
同時に、現在は人種の多様化が進んだエンターテインメント界で、金髪白人カップルがロック音楽で踊る、というビジュアルが逆に新鮮でした。
なつかしいバブル感でした!
主人公の男子が、転校先で同級生に、いじわるされて始まる物語。
米国の高校ドラマでよく見かけるやつですよ、ロッカーに体ごとぶつけられる、みたいな。
「ロッカー前の攻防」ですよ、俗に言う!
いじめられて暗い顔をしてはいるけれど、まー結局、主人公はイケメンだよね、と思いました。
「フン、どうせそのうちモテるんでしょう」と!
あきらめの境地ですよ!!
案の定、そのうちモテだす主人公でしたけども。
軽いキスシーンがあるだけで、性的な香りが一切ナーイ!
あんだけ女子からモテている男子なのに、態度がめちゃめちゃ冷めているなんて…。
女子が体を擦り付けてきているのに、押し返すなんて…。
ありえない…。
アンタ、狂った高校生!(←ディズニーチャンネルの子だから、シモネタ厳禁なのかもよ)
主人公カイル役を演じているのは、ロス・リンチという名の子ですけども。
長い金髪で、甘いアイドル顔。
まるで昭和のスター様!
「スター・ウォーズ」のルーク・スカイウォーカーみたいだな~、と思いました。
共演者で、名が知れているのはファムケ・ヤンセンくらいでした。
ちょい役でしたけども、セクシーババアっていう!
ファムケ・ヤンセンは、ミニスカートを当たり前のように穿きこなしていて流石でした。
カイルのガールフレンド役を演じたオリヴィア・ホルトという子は顔も演技も、まあまあかな。
顔は、宮崎あおいちゃんにジャック・ブラックを足したような感じの子ですけどもね~。
「ハイスクール・ミュージカル」もそうでしたが、こういう作品は、男子はイケメン、女子は「まあまあの子」という構図が良いのでしょうね。
そんなオリヴィア・ホルトの経歴を調べてみたのですが。
映画の代表作は「彼女はモンスター・ファイター」。
ドラマの代表作は「やってないってば!」「ブログ犬 スタン」「とび蹴りアチョ~ズ」、ということで。
下積み感のある、ステキな邦題ばかりでした。
「日日是好日」★★★ [映画日記]
茶道を描いた作品です、ティーですよ、ティー!!
付き合いで観てきました。
義理を通したんですよ!
お茶の先生役が樹木希林さん、生徒役を黒木華ちゃんと多部未華子ちゃんが演じておりますけども。
まずは、希林、華、未華子ともに「和」と合いますよ。
日本面ですから!
とくに、畳と相性バッチリ、華ちゃんの地味っ面!!(←ホメ言葉)
未華子ちゃんは、ちょっぴり派手な役なので、髪型もメイクも盛って来てました。
まつ毛も、思いっきり上向きにして来たわい!
未華子ちゃんの役が最も観客寄り。
初めての茶道教室で、見知らぬ作法を目の当たりにして「何これ。茶道って変ですね!」って先生に言ってしまうところが共感点。
物語の前半は、素人に茶道を教える「教室パート」で、作法の複雑さと種類の多さにビックリ。
ひとつひとつの動きに、生徒からは「あの先生、この動きにはどういう意味が?」という質問が飛ぶのですが。
先生の「どういう意味って、あなた。そういうものなの!いいから黙っておやんなさいましな!!」という、ぶっきらぼうなお答えが、希林さん特有のセリフ回しで奇妙なおかしさを生んでます。
日本人でありながら、日本の文化に戸惑うという、不思議なカルチャーギャップでした。
物語の後半は、「茶道が女性の人生に寄り添うパート」でドラマチックに展開。
どっちかって言えば、前半の「教室パート」の方が面白かったな~。
実はボクちゃん、以前に茶室に呼ばれたことがあんの。
ズブの素人が、いきなり茶室に上がり込んだんですよネズミみたいに!
あそこは異空間でした、畳が敷かれた非現実!!
ひとつの作法を知らぬまま、先生が立ててくれた茶を飲んだわい。
何も分からずガブ飲みですよ、おじやでもすするみたいに!
恥ずかしいやら何やら分からんかった~。
今思い出しても、顔が赤くなってくるわな。
顔から火が出るわい!!
茶室の中の、先生が選んだ掛け軸と生け花、そして、お茶と道具が全ての世界。
掛け軸を見たら掛け軸に、生け花を見たら生け花に集中。
静かすぎて、外で鳴くスズメの声とか聞こえるだけの場所。
先生がプロデュースしたワビサビの世界を、ゆったりと味わうんですよね~。
そのときの先生も、劇中の先生もおっしゃっいました、「おいしいお茶とお菓子を楽しむだけでいいじゃない」と。
ボクちゃんは、「日本には、こんな世界が昔からあるんだべな~」と思うしかありませんでした、白目をむきながら!
今回の作品も、茶道の初心者には分かりやすくて良いと思います。
茶道の魅力が、堅苦しくなく伝わりますしね。
樹木希林さんは、他作品ではナチュラル感のある芝居で魅せるタイプですが。
今回は、しっかりと役を作っていたと思います。
希林さんにしては、巧みな芸を見せたわい!
そして、この作品は希林さんの遺作ではナーイ!!
出演作は、この先もあるそうです。
このおだやかな作品が遺作でも良かったのにな〜。
「search/サーチ」★★★☆ [映画日記]
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以来の映像革命かもよ。
全編を通して、パソコンやスマートフォンで行われる検索や、SNS交流の画面だけで構成されているサスペンス作品です。
イマドキの手法ですよ、ナウいわな!
この「ディスプレイ内オンリーの演出」は、ボクちゃん前にも観たことあんの。
本当に観たことあんの、信じてくんろ~!
嘘じゃねぇ、オラ無実だべよ~!!(←ギロチン台での最後の叫びかい)
コメディドラマ「モダン・ファミリー」シーズン6の第16話が、丸ごとこの演出法だったのです。
「モダン・ファミリー」も、「search/サーチ」と同じで、失踪した娘を探すため、親が娘のSNSからヒントを探す、という物語。
あの「モダン・ファミリー」を観たときは「パソコン画面だけで物語が完結するなんてスゴイ」と、度肝を抜かれたボクちゃん。
だから、「search/サーチ」で、初めてこの演出法を体験したお客さんの驚きは理解できますよ。
さぞやビックラこいたことでしょう。
ビックラこいて、屁までこきそうになったことでしょうよ!
ボクちゃんの場合、インパクトという点は薄めでしたけども。
仕方ないわな、2度目だもん。
しかしながら、コメディだった「モダン・ファミリー」と違って「search/サーチ」はシリアス路線だったし、ミステリー要素も強めだったし、コレはコレで十分に楽しめました。
人が生まれてから死ぬまでの間、全てネットが傍に寄り添っているという現代感も、言われてみれば当たり前だけど、改めて見せられると脅威を感じましたしね。
十数年前という時代から始まる物語。
最初はウインドウズの画面なのですが。
数年経ってiPhoneが普及してからはMacの画面になるところにニヤリ。
上手い時代説明でした。
ああ、メカは時代を写す鏡だわな!
劇中ではチャット形式で会話する場面が多くて、明らかに親子間や友人間でのネット交流の裏側が描かれていました。
ネット社会の闇ですよ!
じゃあ「ネット交流は悪なのか」と思ってしまうところですが、結果的に「いや、ネット交流も悪くない」と思わせて終わるところが素晴らしいです。
希望のある「近代コミュニケーション」を見せつけた幕切れにグッときました。
挿入される写真や動画もスナップ感がスゴくて、生々しさが最高でした。
パソコンやスマートフォンの画面て、個人で見るものですが、こうやって改めてスクリーンで見せられると「あるある」が多いことに気付きますよ。
チャットの途中で、いっぺん打ったメッセージを、ちょっと考え直して全文削除したりする場面とか「あるある」。
今回は、この「いっぺん打ったメッセージを、ちょっと考え直して全文削除」という、誰にでも経験がある動作を、温かみのある演出として使っていて感心しました。
無機質な世界観の中で人間味を出すという、センスを感じる場面が多かったです。
監督したアニーシュ・チャガティというインドの人には、今後も注目したいと思います。
さすがITには強いわな、インドのお方は!
「モダン・ファミリー」も「search/サーチ」もそうなのですが。
子が持つSNSのパスワードを、親が簡単に暴くか、再発行してしまうんですよね~。
こわいですね~親パワー!
そんな、親パワーもテーマになっていました。
「デス・ウィッシュ」★★★ [映画日記]
普段は目立たないくせに、いざとなったら悪党をバッタバッタと倒していくオヤジ。
豪腕のおやっさんですよ!
かつてはジェイソン・ステイサムやリーアム・ニーソンが。
今だとキアヌ・リーヴス、ベン・アフレック、デンゼル・ワシントン等が、そういう「闇の仕事人」役を映画の中で演じて人気がありますけども。
安定感のあるジャンルなんですよね~、誰でも儲けられんの!
銭になりやすいんですよ!!
そんな無難なジャンルに、今回ついに参入してきましたよブルース・ウィリスが。
割り込んできたわい!
このジャンルの主人公は、世を忍ぶ仮の姿があるものですが。
今回ブルース・ウィリスが演じたのは外科医。
今度はお医者が殺(や)りますよ!
人命を救助したいやら、殺したいやらで、もう何が何だか!!
冒頭から、手術室で術衣を着たブルース・ウィリスが浮いている。
似合わないねぇ、病院勤め!
大丈夫なのでしょうか、手術の腕前は?
ボクちゃんが患者なら、院長に「担当医変えて。ジョージ・クルーニーにチェンジして」って言いますよ!
自宅ではマイホームパパだというブルース・ウィリス。
一家団欒も、あんまり似合わない。
その頭に、毛も生活感もナーイ!
しかし、すぐに目が慣れました。
すぐにお味が馴染んだんですよ、「浅漬けの素」に漬け込んだキュウリみたいに!
最初はマジメな外科医のブルースが、ある事件をきっかけに悪党を倒し始める、という展開。
「バットマン」が誕生するときみたいな、アメコミヒーロー風の味わいでした。
警察も一応事件を捜査しているのですが、最初から最後まで全く世の中の役に立たぬまま。
ブルース・ウィリスも、悪党を倒した現場にはものすっごい証拠を残しまくっているのに・・・。
ドジばっかり踏んでる、ドジっ子なのに!
捜査の手際が悪い警察に対して、痛烈な批判を込めているお話でした。
そして「市民よ、自分の生活は自分で守れ、銃を使って!」みたいな、暴力的なテーマも感じました。
魔性のテーマですよ!
主人公は外科医だから、悪党を倒すときに病院グッズを使うことも。
もっと病院グッズを使うと楽しかったと思う~。
備品で殺(や)っちまうんですよ!
監督はイーライ・ロスなんですよね~。
「ルイスと不思議の時計」に続いてメジャー作品に起用されてますけども。
確かに、悪党が死ぬ場面などもハードで、イーライ・ロスっぽさは感じましたけど。
個性を感じる場面はちょびっとだわな。
基本的には、誰でも楽しめるライトな演出だったと思います。
もしかしたら監督として大ブレイクしたいのかもしれません。
そろそろ売れたいんですよ、この子も!
メジャー作品でありながらも、イーライ・ロス独自の魅力をを味わえるといいのですがね~。