「Fair Play フェアプレー」★★★ [映画日記]

男女カップルの愛憎劇を描いているラブ・サスペンス作なのですが。
主演はマイケル・ダグラスやシャロン・ストーンじゃありません。(←死語)
男性の方は「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」のソロ役に大抜擢されて、その後、干されたオールデン・エアエンライクが。
干されて乾いて、まだ出たよ!
女性の方はドラマ「ブリジャートン家」シーズン1のヒロイン役で人気に火がついたフィービー・ディネバーが演じています。
フィービー・ディネバーさんは、見ればわかりますが、可憐な見た目とは裏腹に、ガッツある芝居が出来る子。
逸材ですよ、NHK朝ドラのヒロインもいける口!
そんな若い2人が大熱演して回す物語です。
画面から溢れてくるヤングなオーラを浴びて、若返った気分にも!
細胞によく効く映画!!(←嘘です)
そんなフレッシュな見た目とはマ逆の、イヤ〜なお話になっています。
ヘッジファンド会社で同僚として働き、密かに交際している若い男女カップルですが。
みんなには内緒で抱いているのですが!
ある時、女性の方が出世して、男性は交際相手を抱けなくなる、という展開。
基本的に「征服欲の強い男性が、出世した女性に嫉妬してイラつく」という構成です。
男性が笑顔で発する「出世してどんな感じ?気分いい?」「そりゃあ、君の方が給料高いし」「今日の飲み代くらいは僕に払わせて」等、絶妙にトゲあるセリフが痛い。
チクリとすんの!
そんな「意図なき嫌味」が毎日続いて、やがてギクシャクしていく2人を見て、本当に辛くなりました。
テレビ女優時代にテレビ男優と結婚したヒラリー・スワンクが、ハリウッド映画界で出世してアカデミー賞を2度受賞した後に離婚した、等のエピソードを思い出しました。
同業カップルの片方が出世すると破局する、というパターンを前面に打ち出している脚本になっています。
黄金パターンですよ!
こういう映画、ありそうでなかったですね。
劇中では、男性が「君が出世できたのは、上司に抱かれたからじゃないのかな?」「君の服装は、かわい子ちゃんって感じで、上司を誘って見えるよね」等と、言ってはいけない悪口まで言いだします。
踏みまくるんですよ、地雷!
ああ、男性の好感度が落ちまくり〜。
女性はムカつきながらも自分の服装が気になりだして、肌の露出を抑えはじめる等、行動に変化が。
男女間における意識格差も組み込んでいて、「今どきだな〜」と思いながら鑑賞いたしました。
そして「女性が出世したからって、男性がヤキモチを妬くような社会にならないといいな」と思いました。
物語の終盤は、エンタメな修羅場があって、ややリアリティはなくなりますが。
その方がホッとする〜。
男性の悪い面をリアルに見させられるとヘコむから〜。
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