「ウェルカム トゥ ダリ」★★★ [映画日記]

芸術家サルバドール・ダリを題材にした伝記映画ですけども。
ダリさんが主人公という感じではないですね。
1970年代に、ダリさんの元で、しばしアシスタントとして働いていた青年の目線で描かれた「回顧録」という形態。
アシスタントによる、アシ物語ですよ!
邦題も「ダリさんの所で働いたら驚いた」で良いくらいです。
ダリさんは超・個性的な男性で、スター性もあり、当時は芸術家という肩書きと共に、セレブとしても存在感を発揮していたようです。
しかし大人だというのに、性根は子供っぽいダリさん。
性癖も妙!
やっぱり変人、案の定!!
わがまま、甘えん坊という人格まで目の当たりにして、アシスタントの青年は戸惑う、というパターンが繰り返されます。
なんか、アレですよね、「チャーリーとチョコレート工場」における、チャーリーとチョコレート社長みたいなキャラ配置ですね。
ダリさんには「抱かぬ妻」がいたんですね!
妻ガラは、ダリさんの芸術プロデュース業までやってのけるヤリ手ババア!!
妻の存在を知らなかったので「へ〜」と思いました。
そんな感じで、一般人が、つい踏み込んでしまった「ダリさんワールド」が描かれているのですが。
なんとなく「ダリさんワールド」の独自な世界観が弱いと思いました。
映画的な「映え」はありません。
仕事場の様子や制作風景も、奇抜ではあるものの、大袈裟に表現していないんですよね。
ディズニーランドみたいに派手じゃないんですよ!(←そりゃそうだ)
芸術作品の紹介も、権利の問題なのか、ほぼ無くて残念。
しかしながら、1970年代の雰囲気、むせかえるほどの古臭い空気感は十分に漂っていました。
ロケ地も昔っぽい場所を選んでいるし、時代感の構築は素晴らしかったです。
ダリさんご本人の顔は、思い出そうとしても、顔パーツの詳細まで掴みきれないのですが。
ダリさん役がベン・キングズレーというのは「アリだな。ベンがダリでアリだわな」と思いました。
ダリさんとベンは、似ているような気もするし、似てないような気もしますが。
「インチキおじさん」風味は全開でした。
元々ベンさん、インチキな顔してますしね!(←失礼)
若かりし頃のダリさん役を演じたのはエズラ・ミラーなのですが。
エズラ自身も個性的な子なので、変人役はハマりやすいと思いました。
この先も、変人役専門の男優として、がんばっていただきたいです。
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