SSブログ

「シン・仮面ライダー」★★★☆ [映画日記]

sinkamenrider.gif

 

昭和のヒーローを、庵野秀明さんがリブートする企画です。

 

有名コンテンツは眠らせておかない、っていうキャラクター・ビジネスですよ!

 

秀明さんが手がけた実写映画の監督作として「シン・ゴジラ」(2016年)、総監修としては「シン・ウルトラマン」(2022年)に次いで、シン・ユニバーズに属するシリーズですけども。

 

それぞれの世界と、クロスオーバーしているような、していないような、不思議な感じ〜。

 

どっちなのよ?!

 

流行の言葉を使うと、「シン・仮面ライダー」の世界観は、シン的「マルチバース」なのでしょうか?!

 

ゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダーは版権は別だから、ガッツリとクロスオーバーしようにも、許可が降りないのかな?!

 

そんな「大人の事情」を考えながら鑑賞いたしましたが、楽しかったです。

 

やっぱり、秀明さんの演出やカット割りって、アニメ調でカッコいいですね。

 

ゴジラやウルトラマンとか「巨大化ヒーローもの」では、スケール感や大作感を出せる秀明さんですけども。

 

「人間サイズのヒーローもの」は、過去に手がけた監督作「キューティハニー」(2004年)がコケた経緯があり、一抹の不安もありました。

 

「人間サイズのヒーローもの」だと、秀明さん持ち前の「ヲタ感」が悪い方向に働いて「自主制作っぽいチープな特撮感」が全面に出てくるんですよね。

 

浮いてくるんですよ、アクが!

 

今作も、どことなく安っぽさもありましたが、シリアスな物語の上に、圧倒的レトロ感を打ち出し、冒頭からラストまで一気に畳み込んで、押し切っていたように思います。

 

ごまかされたんですよ!

 

秀明さんが手がけたアニメ「シン・エヴァンゲリオン劇場版」完結編では、余韻のあるラストシーンが印象的でしたけども。

あれで「映画のまとめ方」を学んだのでしょうか。

 

今作も、ラストシーンが、フワ〜ッと感傷的で良いんですよね〜。

 

映画って、ラストシーンが良いと、中身が少々悪くても許せるじゃないですか〜。

 

今作は、ラストシーンでライトなお客さんを満足させている気がしました。

 

ねじ伏せるテクニックですよ!

 

物語は、悪の秘密結社ショッカーによって肉体改造された主人公・本郷猛が、ショッカーを倒そうとするもの。

 

本郷猛役は、池松壮亮くんが演じていますけども。

 

長髪の姿は、なるほど昭和味。

 

仕上がっていますよ、昔顔に!

 

顔色も1970年代っぽかったです、まっ茶色で!

 

本郷猛の相棒となる緑川ルリ子役は浜辺美波ちゃんが演じていますけども。

 

本革のロングコートにブーツという、オールド・ファッションもキマっているし、ステキで驚いた〜。

 

「本革の女」なんですよ、合皮じゃダメなんです!

 

ずっと前から浜辺美波ちゃんの演技は観てますが、ルリ子役が1番輝いている気がしました。

 

本郷猛が仮面ライダーに変身して、ショッカー所属の怪人たちと、戦いを繰り広げる展開。

 

悪役が1人というわけではなく、次から次へと出てくる感じですね。

 

バラエティ・ボックスですよ!

 

怪人たちの中身や声は、大森南朋さんや、本郷奏多くんが担当してたと知ってビックリ。

 

最も驚いたのは、「サソリ女」的な役で、頭にでっかいサソリを乗っけた怪女を演じていたのが長澤まさみさん、ってことですね。

 

別名を付けるとしたら「長澤サソリ」ですよ!

 

どうしても、顔より頭のサソリに目が行って、長澤まさみさんってことに気づけなかった〜。

 

劇中では、あんなにハッスルされていたのに、申し訳なかったです〜。

 

 

【メーカー特典あり】シン・仮面ライダー 音楽集(ステッカー付き)

【メーカー特典あり】シン・仮面ライダー 音楽集(ステッカー付き)

  • アーティスト: 岩崎 琢
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2023/04/12
  • メディア: CD

nice!(5)  コメント(12) 

nice! 5

コメント 12

すだち

観ましたこれ。公開二日目だったかしら。のっけから流血の超バイオレンス仕様でPG12指定感満載のつかみにちょっとビビり気味。でもその後はおっしゃるとおり、悪者がとっかえひっかえ出るわ出るわでバラエティ豊かに楽しめましたね~。私はわかりましたよ、長澤まさみ。お色気担当をすごく楽しそうに演じてらしてウッフンアッハン言ってる間にさらっと終わってましたね出番が。ナレ死ならぬ喘ぎ死か。もったいないというかある意味贅沢な長澤さんの使い方でした。今回ラスボスは森山未來の蝶オーグでしたけど、結社の大幹部は他に誰かいたんでしょうか、死神博士的な。ラストでまた新しいオーグが湧いてたみたいですし。そのへんもフワッと終わらせる監督の狙いかもですね、観る側に委ねる的な。引き続き、柄本佑の2号(かっこいい♡)編が見てみたい気もしますが、また別のシンシリーズも撮ってほしいかな。デビルマンあたりどうですかね。
by すだち (2023-04-06 16:20) 

のむら

すだちさん。
公開2日目から鑑賞していたんですね!流血バイオレンスは、聞くところによると「オリジナル番組の表現に寄せた」らしいです。昔の特撮ドラマは過激だったんですね。長澤まさみさんに気づいてもらえて良かったです!後でYouTubeでまさみさんの場面を見直しましたが、それでも本人と分かりづらかったです。1発でよく見分けがつきましたね!僕も柄本佑さんでの続編観てみたいです!柄本佑さんでお客さんが呼べるのかが課題のような気がしますが、なんとかやってみてほしいですね。
by のむら (2023-04-06 18:27) 

すだち

流血バイオレンスはオリジナルのオマージュだったんですね。言われて見ればテレビや漫画などがバイオレンスやお色気に奔放な時代でしたな。我々昭和の子はそういうのをチラチラ見つつ育ちました。アダルトのみならずお子様向け番組やアニメも激しかったかも。柄本佑さんんで続編、いけると思います。むしろ女性ファンが増えるかもよ。知らんけど。やってみてほしいですね~。

by すだち (2023-04-06 19:32) 

のむら

すだちさん。
言われてみれば、昭和の「ヒーローもの」全般的に暴力シーンは激しめでしたね。お色気シーンも、まあまああったし、昭和って自由な時代でしたね。柄本佑さんで女性ファン増えるかな!?2号役が柄本佑さんっていうのも、攻めたキャスティングですよね〜。
by のむら (2023-04-06 22:37) 

すだち

キャスティング、攻めてますよね~。池松壮亮さんにしても、柄本さんにしても、線の細いしなやか路線のライダー像を打ち出した起用かと。浜辺美波さんのヒロインも然り。全体的に若くて青い感じ。柄本さん、女性ファン多いんじゃないかしら。旬な俳優さんだと思います~。
by すだち (2023-04-07 08:44) 

のむら

すだちさん。
線が細いみなさんでしたね!それでいて、みなさん、どこか昭和っぽさもあって良かったと思います。すだちさんは「柄本さん推し」のようですね!準主役だったし、ファンにはたまらない映画になりましたね。
by のむら (2023-04-07 23:24) 

すだち

いや実は推しでも何でもないんですが、確かにそう見えますよね私w 何度も柄本柄本と。これからちょっと推していきたいと思います、せっかくなんで!
by すだち (2023-04-08 09:45) 

のむら

すだちさん。
そうですね、もう「柄本さん推し」で良いと思います!「柄本さん」の名前を見すぎたせいか、わたくしも「柄本さんは良い役者なんじゃないか?」と思いはじめています!
by のむら (2023-04-08 15:26) 

すだち

よかったら一緒になんとなく推していきましょうw


by すだち (2023-04-08 21:37) 

のむら

すだちさん。
まさか、わたくしも柄本さんを推すことになろうとは〜!はい、応援させていただきます!
by のむら (2023-04-09 14:57) 

すだち

ww なんかすみません~
そんな私たちにこんな朗報が↓
https://twitter.com/cinematoday/status/1644936704586043392?s=20

実現するとよいですね!w
by すだち (2023-04-09 15:55) 

のむら

すだちさん。
いえいえ〜!続編構想の話題をありがとうございます。元ネタは山ほどあるので、続編も作りたくなりますよね〜。
by のむら (2023-04-09 17:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。