「ドント・ブリーズ2」★★★ [映画日記]
不良が強盗に入った先は、盲目老人のお宅。
「チョロい」とナメてた不良が、冷や汗かいた。
そして恥かいた!
老人の正体は、元・軍人の暴力じいさん。
暴走老人だったんですよ!
…というお話だったスリラー作品に、続編が登場〜。
amazonプライム・ビデオで配信が始まったので再生してみました。
制作はコロナ期の真っ只中、劇場公開もコロナ中だった、という不運な続編〜。
出来が良いだけに、コロナがなかったらヒットしていたかも〜。
1作目と、似ているようで全然違う続編になってますね。
同じ柑橘系でも、ざぼんとかぼすは全然違う、みたいな感じですよ!
だいぶ忘れましたが、1作目の盲目老人は、確かサイコ野郎の絶対悪。
とても盲目とは思えぬ、ズバ抜けた戦闘能力を見せ、敵である不良たちを恐怖のどん底に突き落としていましたけども。
2作目の盲目老人は、1作目と同じ人物ですが、なんと幼い養女と暮らしている優しげなお爺さん。
まるでハイジとおんじの構図!
自宅に敵が攻めてくるという展開は1作目と同じですけども。
戦う場面ではピンチの連続。
ヒーヒー言ってるお爺ちゃん!
ゼーゼー言ってるんですよ!!
「そんなに弱かったっけ?!」と思いながら観ていましたけども。
どうやらそれは、人間味を表現している、っぽいです。
不器用に生きる老人の、もがきですよ、あがき!
「ダークサイドに落ちた人間じゃがの、ワシは、もういっぺん人生をやり直したいんじゃ」そんな気構えが伺えるキャラクター設定になっていました。
あらゆるシチュエーションが「過去からの決別」を連想させる、奥深いものになっていました。
同時に養女も、悪い大人にそそのかされて、人生の苦みと渋みを知ることに。
子供なのに生き地獄を味わう、辛酸なめ子ちゃんになるんですよ!
これは、子供キャラクターを交えたエピソードにしては、なかなか嫌なお話だと思います。
お子様が観たらトラウマ間違いなしの、ステキな話!
彼らの苦しみは最終的に、「因果応報」を感じさせるドラマへと昇華して、観ているわたくしを唸らせました。
何これ、仏教?!
まるで坊さんのお言葉!
説教スリラーですよ!
スゴイよ「ドント・ブリーズ」。
ああ「ドント・ブリーズ」、こんなに良い映画でしたっけ?!
願わくば、もう1本続編が見たいな。
もういっぺん会いたいです、ドント爺さんに!
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