「スケアリーストーリーズ 怖い本」★★★☆ [映画日記]
2019年の米国でスマッシュ・ヒットした作品。
稼いだわい、あぶく銭!
ギレルモ・デル・トロ自身が製作・脚本を担当、自身の原点である児童向けホラー小説を映画化しております。
1960年代の米ペンシルベニア州が舞台、ティーンエイジャーの仲良しグループによる、恐怖の体験談なのですが。
冒頭のハロウィンの場面から、なんとなく明るーい。
ご陽気ですよ、お子様たちがキャッキャ、キャッキャして!
音楽も派手だし、「な〜んだ、別に怖い映画じゃないじゃん。フン、所詮、原作は児童向けだわな」と思っていたら。
20分に1回くらいの頻度で訪れる恐怖場面が、心臓に悪い。
画面を観ていられないくらい、コワーイ!
確かにスケアリーじゃーっ、ギャーーッ!!
通常は陽気、恐怖場面は妖気、というメリハリがスゴかったです。
まんまと恐怖のどん底に突き落とされてしまいました、「児童向け」作品で!
ワシも、まだまだ童だわい!!
見事な演出をなすった監督は誰かと思ったら。
かつて「トロール・ハンター」や「ジェーン・ドウの解剖」など、わたくしが好きな恐怖映画を手がけたアンドレ・ウーヴレダルさんだと知って納得でした。
このお話が米国のお子様たちにウケている、というのも分かる気がします。
恐怖ネタの多くが、近所で有名な幽霊屋敷とか、畑のかかし等、お子様の生活や通学路で馴染みのあるもの。
恐怖ネタっていうのは、日常感があるほうが怖いですのでね。
キーアイテムは幽霊屋敷で見つけた古い本で、主人公の女の子は作家志望っていう設定も面白いです。
本縛りの本ホラー!
文系ホラーなんですよ!!
また鑑賞中、「この映画の娯楽感、どっかで味わった気が」と思ったら。
本作の数年前に公開されて大ヒットした「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」っぽい。
”それ”っぽいよ!
時代設定は1960年代のはずですが、ノリは「IT/イット」と同じ1980年代風なんですよね〜。
みんなでワイワイ怖がる「オバケ屋敷ムービー」という、流行のジャンルに仕立てたようです。
みんな稼ぎたいんですよ、1円でも多く!
そんな作品でしたけども。
ヒットしたので、続編も製作中〜。
ライバル作「IT/イット」は完結済みだし、続編公開時は、1人勝ちの予感〜。
小遣い程度の駄賃で出演していた無名の子役たち、次はギャラを上げてもらいなね!
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