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「モンスターハンター」★★★ [映画日記]

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ヒットシリーズ「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソン監督と主演ミラ・ジョヴォヴィッチのコンビによる、新商売です。
 
夫婦ビジネスですよ、周防正行さんと草刈民代さんの「Shall we ダンス?」みたいな!
 
「バイオハザード」に引き続き、カプコンのゲームを原作とした映画なのですが。
本編を観てみたら、ゲーム独自のファンタジー世界を、忠実に再現した感じではありませんでした。
 
結構、アレンジを効かせてる。
 
アレンジ・レシピみたいに大胆ですよ、切り餅ピザにアレンジしたようなもん!
 
まずは、主人公が現実世界のアメリカ兵。
 
まさかの「米兵もの」というジャンル!
 
主人公の米兵ナタリーが、現実世界から、ファンタジー世界に飛ばされて始まる物語。
 
掛け合わせてんの、「ミリタリー女」「異世界もの」を!
 
ファンタジー世界には、恐竜タイプ、翼竜タイプ、虫タイプなど、多様なモンスターが住んでいて、それらの演出手法は「ジュラシック・パーク」とか「スターシップ・トゥルーパーズ」とか「ゲーム・オブ・スローンズ」とか、そんな感じ。
 
売れ線によくあるタイプですよ!
 
米兵ナタリーという中年女性がモンスターに戦いを挑む姿は、「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーみたい。
 
「戦うおばさん」というジャンルですよ!
 
ろくに武器もない時は、その場にある「酸素スプレー」とか、手近なものでモンスターに反撃。
 
そんなところは「サバイバルもの」という味わいに!
 
米兵ナタリーがファンタジー世界で出会った人物は、トニー・ジャーさん演じる、言葉の通じないアジア系男性。
トニー・ジャーさんによる肉体を駆使した格闘場面もあって、アクションも本格風味です。
 
米兵ナタリーとアジア系男性が、身振り手振りで意思を伝え合って観客から笑いを取る場面は、「カルチャーギャップもの」という感じ。
 
そんな感じで、現代のアメリカ客が好きなジャンルを、豪快にミックス。
 
「まるでモンスターハンターじゃないみたい」と思いながら鑑賞しつつも、クライマックスには、しっかり「モンスターハンターっぽい」場面にもなる、という手の込んだ構成でした。
ファンタジー要素だけに囚われない、総合エンターテインメント作品に仕上がっていたと思います。
 
映画界の総合商社なんですよ!
 
これだけやって米国ではコケた、って言うんだから、一体どうなってるんでしょうか?!
 
ミラ・ジョヴォヴィッチは目力のあるモード系美人だから、作品がスタイリッシュに見えて良かったと思います。
中盤まで、ミラ・ジョヴォヴィッチと「2人芝居」状態だったトニー・ジャーさんは、良い役もらった〜。
 
しかし、ファンタジー世界に来た「客」のはずのミラ・ジョヴォヴィッチが、なぜかトニー・ジャーさんに英語を教えるという珍・現象。
 
珍・風景ですよ!
 
普通、トニー・ジャーさんが「客」であるミラ・ジョヴォヴィッチに、ファンタジー語を教えるべきですが。
米国製の映画では、米兵の立場は上なのでしょうね。
 
あと、トニー・ジャーさんがミラ・ジョヴォヴィッチに「チョコくれよチョコ。ギブミーチョコレートや!」とせがむ場面は、まるで日本の戦後でした。
 
TOHOシネマズの「幕間の告知映像」でおなじみの山崎紘菜さんもコネで出演〜。
 
入り込んだわい、隙間に!
 
いつも「TOHOシネマズのポップコーン、おいしいですよ」みたいなことを言ってる彼女が、ついにハリウッド映画に出演ですよ。
 
ああ紘菜さん、何年かかった、その場所にたどり着くまで!
 
しかし出番数秒で、誰の記憶にも残らず終い。
 
見せ場をあげてほしかったです、モンスターに食われるとかして。
 
「ポップコーンよりおいしい」役にしてほしかったです!
 
 

モンスターハンター

モンスターハンター

  • アーティスト: オリジナル・サウンドトラック
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2021/03/24
  • メディア: CD

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コメント 5

YaCoHa

山崎紘菜さんてあのTOHO告知の人だったのですね~!(笑;)ホントに一瞬の出演で残念でした。。。
by YaCoHa (2021-04-05 01:39) 

のむら

YaCoHaさん。
そうなんです〜!セリフも、あるような、ないような、微妙すぎるキャラ役で・・。主要キャストが来日して山崎紘菜さんがインタビューする、みたいな映像も撮りたかったのでしょうね〜。
by のむら (2021-04-05 16:36) 

sakaya

ミラのアクション適正って凄いですね。大仰な世界をちゃんと成立させますもんね。
取材で彼女にお会いした人が「美人なのに良い人(なんじゃそりゃ、笑)でビックリしました~」と言っていました。
by sakaya (2021-04-07 23:16) 

sakaya

「適性」でした~まあ「適正」とも言えますが。失礼しました、トホホ。
by sakaya (2021-04-07 23:19) 

のむら

sakayaさん。
ミラは昔から「いい子」と評判でしたよ!プロモーションで日本のバラエティ番組に出ても、なんとなく腰が低いし、かわいい感じ。ああいうモードな顔の美人って一見冷たい印象ですが、中身は全然違って優しいんだな〜、と思いました。
by のむら (2021-04-08 10:56) 

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