「エノーラ・ホームズの事件簿」★★★ [映画日記]
タイトルのエノーラ・ホームズって、名探偵シャーロック・ホームズの妹なのだそう。
「アンタんち、妹いたの?!」と思いましたけども。
アーサー・コナン・ドイル作の「シャーロック・ホームズ」シリーズに妹は出てこない。
小説家のナンシー・スプリンガーさんが、オリジナル「シャーロック・ホームズ」シリーズから着想を得て、妹を発案。
「シャーロック・ホームズに妹がいて、妹の推理力もスゴかったら?」と仮定した、もしもシリーズを執筆!
そんなナンシー・スプリンガーさんによる原作はヤングアダルト小説とのことで、主人公エノーラ・ホームズの年齢設定は16歳になっています。
生娘探偵なんですよ!
劇中では、オリジナル「シャーロック・ホームズ」シリーズさながらの本格ミステリーが展開しますが、見た目は若いです。
エノーラの初恋も交えた物語で、なんか、かわいい〜。
おなじみのホームズ・ブランドが付いた作品ですがフレッシュ、もぎたて!
「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」みたいな感触でした。
新型コロナ騒動で劇場公開を断念、その後2020年9月にNetflixで配信されることになった今作。
監督は、賞レースを総ナメにした人気ドラマ「Fleabag フリーバッグ」等を手掛けた人ということで。
ドラマでも多用していた、「主人公が時々、いたずらっぽくカメラ目線になって観客に話しかけてくる」という演出が炸裂しています。
女性の自立意識や苦悩を、ユーモアを付けて本音で語ろうとする手法は、紛れもなく「Fleabag フリーバッグ」路線。
作風は、流行に乗ったものでした。
映画の物語は、ホームズ家の母が失踪して始まりますよ。
母ちゃんが勝手なんですよ!
あそこん家も大変!!
次男シャーロックと長男マイクロフトが実家に戻ってきて、妹エレノアを束縛しようとする展開ですけども。
シャーロック役が、まさかのヘンリー・カヴィルですよ。
あの筋肉男優!
ヘンリー・カヴィルにシャーロックのイメージなんて一切無かったので、これは驚きのキャスティングでした。
今作でのシャーロックは物静かで、優しい男性なんですよね〜。
ステキなお兄さまなんでですよ!
包容力や、キラキラしたセレブっぽさも必要な役なので、ヘンリー・カヴィルが起用されたのかな、と思いました。
一方マイクロフトは、かなり嫌な奴という設定に。
女の敵なんですよ!
演じているのはサム・クラフリンということで、ヘンリー・カヴィルとの抱き合わせで超・イケメン兄弟の完成〜。
実年齢はヘンリー・カヴィルよりサム・クラフリンの方が年下なのですが、今回はサム・クラフリンの(役の)態度がデカくて年上に見えました。
サム・クラフリンって、本当に「感じの悪いイケメン役」がハマっていて自然〜。
この人、この路線でアカデミー賞まで行けるんじゃないの〜?!(←ホメ言葉)
エレノア役を演じたのが、ドラマ「ストレンジャー・シングス」で名をあげたミリー・ボビー・ブラウンなのですが。
この子は、窮地に陥ったり、おじさんになじられたときの、泣き演技が素晴らしい〜。
「子どもが辛くて泣いてる感」があって、危機感を出せるんですよね〜。
この子の魅力を引き出したくば、徹底的になじると良いと思う〜。
こんにちは。これ英国舞台のミステリーなのかと思ったら、華やかな青春映画でしたね。
フェミニズムみたいなキーワードも取り入れつつ、基本、ミリー・ボビー・ブラウンがコロコロ衣装変えて謎を解いたり恋したり勇敢に戦うのを眺める作品でした。脇も豪華だし、とても押されてる女の子なんですね。こっちに向かって話しかけて来る表情に自信を感じました。20才でオワコンにならないと良いのですが(余計なお世話ですね)。
ちなみにこちらでおススメぽかった「悪魔はいつもそこに」も視聴したのですが、タイトル以上に不気味で驚きました。豪華キャストであんなクズと惨めな人だらけの映画を作るとはさすが配信サービスということなんでしょうか。パティンソンのお腹は確かに気になりました(役作り?)。ニヤけた顔をしているので、役には割とハマっていたと思いましたけれど…。
by とんび面 (2020-10-19 00:05)
とんび面さん。
ミリー・ボビー・ブラウンは早熟すぎて、かつての芦田愛菜ちゃんみたいな感じなので、オワコンにならないようにがんばってほしいです。イギリスのティーン向け推理時代劇というのは珍しくて面白い企画ですよね〜、ドラマ化したら一層ヒットしたかも。「悪魔はいつもそこに」おすすめしてました!とくに前半はオカルトちっくで、気色悪かったですね。クズだらけの不良映画で救いもなく、配信作にピッタリですよね〜。
by のむら (2020-10-19 23:40)