「アラビアの女王 愛と宿命の日々」★★★ [映画日記]
「アラビアの女王」ってタイトルが付いてますが、本物の女王様が出てくるわけではございません。
主人公は、通称が「アラビアの女王」という女性ですよ。
あだ名が「女王」っていう女!
「三択の女王、竹下景子」みたいなもんですよ!!(←古いです)
実話ベースの物語なのですが、まー、世の中にはいろんなお方がいらっしゃる。
いろんな偉人さんが!
今作では、20世紀初頭に、優雅な生活を捨ててアラビアを放浪し、やがてイラク建国の立役者となった実在の女性、ガートルード・ベルの恋と冒険が描かれております。
ガートルード・ベルは、ガリ勉でオテンバのお嬢様、そして冒険家という「全部入り」の女子!
こんな人がいたなんて知らなかった〜。
ガートルード・ベル役を演じているのはキッ子!(←ニコール・キッドマン)
推定20代の姿から演じているキッ子。
実父のお膝にしがみつき、「お父さま、あたくし、あの方と結婚したいの。お許しになって!」と懇願するという、嫁入り前の小娘演技を披露!
撮影当時は40半ばのキッ子ですが、髪を下ろした姿を遠くから見ると、まーなんとなく20代に見えるから演技力ってスゴイです。
しかし、最初の恋のお相手役がジェームズ・フランコとは。
えっらい年下の男に抱かれたもんですよ!(←設定上では年上の男かもしれませんが)
キッ子とフランコのツーショットが、やや絵になりづらい状況。
「北の零年」における吉永小百合と渡辺謙みたいなカップルでした!
数年後には、妻帯者の男とチューをしてしまうガートルード・ベル。
「チューはしたけど抱かれてない」という体でしたが、それはもう明らかにFU・RI・N!
妻帯者の男役はダミアン・ルイスで、「ついに、ダミアン・ルイスもキッ子にチューできるお立場かい」と思いながら観てました。
その他、男性アイドル的存在の「アラビアのロレンス」も出てきて、演じているのがロバート・パティンソンというのが豪華です。
とくに必要性もないのに、ロレンスのほっぺにガートルード・ベルがチューをする場面もあって、観客にサービスしてくれました。
そんな感じのロマンス・パートでしたけども、冒険パートはデンジャラス。
ラクダに乗って砂漠を旅するガートルード・ベルを、ときどき賊が襲う!
そのまま賊に捕まることも。
連れていかれるんですよ、親分がいるアジトに!
「そんな社会で、よく生き伸びたよね、女の子が」と思いましたけども。
生き残れた理由は、ガートルード・ベルが持つ、現地についての知識や愛が、賊の心を掴んだからなんですよね。
賊をメロメロにしたんですよ、地元ごと!
ガリ勉でオテンバのお嬢様、そして冒険家という「全部入り」の女子だから達成できる偉業だと思いました。
「全部入り」の割に、ガートルード・ベルの晩年は、そんなに幸せじゃなかったっぽい。
幸せを掴むことには不器用だった、というのが、人生の皮肉でした。
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