「ハーフネルソン」★★★ [映画日記]
amazonプライム・ビデオで映画を観るときは、「なるべくなら新しい作品を」と思っているのですが。
なるべくなら新鮮素材を取り入れたいじゃないですか、お野菜でも豚肉でも!
メニュー画面で映画をグルグル検索していたら、「2017年」と新しめな表記のあるライアン・ゴズリング主演作を発見。
「こんな映画あんの?知らなんだ」と思って早速再生してみたけども、おかしい。
臭う!
これは本当に2017年の作品なのか、ライアン・ゴズリングがえっらい若いけど?
どう見てもアンタ20代!
ライアン・ゴズリングの性歴史だと、まだレイチェル・マクアダムスを抱いてる頃の姿では?!
一時停止して、作品について調べてみたら、本当は2006年製という大旧作でした。
amazonプライム・ビデオさんにバカされたわい、まんまと!(←amazonプライム・ビデオでは、年表記が変なことはよくあります)
そのままウィキペディアで作品解説を読んだところ。
なんと今作で、ライアン・ゴズリングが初めて米アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたという。
彼が演技派への道に進むきっかけとなった作品で、監督は2019年のアメコミ大作「キャプテン・マーベル」を手がけたライアン・フレックと判明してビックリ。
売れっ子たちの出世につながる作品だったのでした。
ああ、人に歴史あり。
amazonプライム・ビデオで歴史発見!
物語の舞台はブルックリンの中学校。
黒人やヒスパニックの子ばかりのクラスで、真摯かつユーモア満点の授業で人気の白人教師ダン・デューンを演じているのがライアン・ゴズリングです。
そんなダン・デューン先生も、実はドラッグの依存に悩んでいる、という基本設定。
パッと見のジャンルは「バッド・ティーチャーもの」。
「地獄先生もの」ですけども。
黒人やヒスパニックの子に白人教師が国の黒歴史を論じる妙、大人から子どもにまで広がっている薬物ビジネス、白人教師の家族が罪悪感なく口にする差別用語など、背景にはアメリカの闇が見え隠れ。
社会派作品としての一面があるところが特徴だと思います。
そんな中、ダン・デューン先生と、彼のドラッグ依存を知ってしまった女子生徒ドレイとの間に、友情が芽生える展開。
近年ですと、人種の多様性を重んじる映画作品はたくさんありますけども。
2006年に製作された映画で、ここまで人種の多様性に踏み込んでいるとは驚き〜。
子どもって未来を描ける材料ですけども。
白人男性教師と黒人女生徒との友情は「未来はこうあるべき」と思わせてくれました。
「学園もの」としては、生徒が先生の私生活に入り込む場面がワクワクしました。
ある日、女子生徒ドレイが自宅の鍵を無くしてしまい、ダン・デューン先生が1人で暮らすアパートに行くことに。
おじゃまするんですよ!
ドレイが先生んちの棚を見て、「この写真の人は誰?」「この本、貸してほしい」など興味津々なのですが。
なにげなく先生に「今晩、女と会うの?(抱くの?)」と問いかけ!
性の質問ですよ、セクシー・クエスチョン!!
女子中学生らしい一場面。
実に生娘らしかったです!
そんな質問も、先生に魅力が備わっているからこそ。
確かに、20代のライアン・ゴズリングはヤク中でしたが魅力十分。
ひとつも鍛えていない、筋肉のない体でしたが、それでも十分。
アパートはボロ屋で、便所も尿が飛び散ってそうで汚かったけども十分!
「イケメンだから許されること」づくしでした。
Amazonプライムにはお世話になっていますが、結構表記が適当なんですね。勉強になりました。
こんな作品に出てたんだ、とライアン・ゴズリングをググったところミッキーマウス・クラブ出身とか。子役のイメージがなかったのでびっくりしました。結構色んな人が出てますよね、あの番組。
by sakaya (2020-05-29 08:56)
sakayaさん。
どんな映画を観ても何かしら発見があって、アマゾンでの旧作鑑賞も楽しいですよね。子役時代のゴズリングはダンスとかキレキレで、いきがってる感じで今とは全く違う味でしたね。ゴズリングと共に子役活動をしていた人はスターが多くて、米国の子供番組はあなどれませんね。
by のむら (2020-05-29 10:43)