「インスタント・ファミリー 〜本当の家族見つけました〜」★★★ [映画日記]
「インスタント・ファミリー」ですよ「インスタント・ファミリー」。
「インスタント・ラーメン・ファミリー」じゃありませんから!
2018年の米国製、「養子もの」です。
日本ではヒットしづらい「養子もの」映画。
マーク・ウォールバーグ主演というスター映画でありながら、日本未公開になってしまった作品です。
「なんちゃって家族」「パパVS新しいパパ」などを手掛けたショーン・アンダース監督作ということで。
代表作が「なんちゃって家族」「パパVS新しいパパ」「インスタント・ファミリー」というのもスゴイですけども。
血の繋がらない家族映画の巨匠なんですよ!
今作もコメディ映画の体なのですが、ショーン・アンダース本人の体験に基づいた、実話ベースの物語になっているところが特徴。
細かい養子エピソードにはリアリティが感じられました。
きっと「養子あるある」映画なのでしょう!
「移民の養子をもらうなんて、白人の同情心」という自虐ネタをベースにしながらも、養子と育ての親が紡ぎ出す、人間の「美と醜」がクッキリ。
良い作品だと思いました。
どういうわけか観ている間、たいていの場面で泣いていたボクちゃん。
「もしかしてボクちゃん、前世では養子だったのかも。貴族か富豪にもらわれ、何不自由なく育った子だったのかも」と思いました。(←ああ、せめて前世では)
物語は、マーク・ウォールバーグとローズ・バーンが演じる夫妻が「養子をもらおうかな。やっぱりやめようかな」と思う場面から始まりますけども。
まずは、夫妻が検索した「養子サイト」にビックリ。
養子がズラリとカタログ化、まるで養子のゾゾタウン!
「さすが米国。養子の本場」と思いました。
養子が欲しくて管理センターに行くと、まずはセミナーから受講しなくてはならないんですね。
養子セミナーですよ!
そこでは、講師が里親候補たちに指導しますよ「可愛いものじゃない。養子に夢を持ちなさんな!」と。
「夢の破壊」から始めんの!
「なるほど」と思い、観ながら笑ってしまいました。
ちなみに養子管理センターで働いているソーシャルワーカー役はオクタヴィア・スペンサーでした。
相変わらず、白人を斜め上から見下ろす演技が見事でした。
里親が養子を選ぶときは、公園で放し飼い状態になっている養子候補を見物。
まるで養子のジュラシック・パーク!
里親候補にソーシャルワーカーが言いますよ「養子をもらうなら、その子の兄弟姉妹も一緒にもらったほうが良い。その子たちのために」と。
複数いっぺんに引き取るんですよ、まるでまとめ買い!
「それもスゴイな〜」と思いました。
養子を決めるスケジュールには、妻がキレてましたし「婚約を決意するのには何ヶ月もかかったのに、養子を決めるのは来週まで、って。そんなの無理」と。
養子をもらうまでの手順、里親周りの家族の反応などを細かくピックアップ、おもしろおかしく表現しているところが素晴らしかったです。
物語は、いかにも養子っぽい人情エピソードでクライマックスを迎えるのですが。
「白人の同情心」であったとしても、それも愛。
絆の深さは血縁に無関係、ということは万国共通なので、とっても感動できました。
夫妻が迎えたのは子は、3人きょうだいなのですが。
15歳の長女が、かわいすぎる〜。
長女役を演じたイザベラ・モナーちゃんて、「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」では、カルテルの娘役として出てた子なんですね。
そして「トランスフォーマー/最後の騎士王」で、すでにマーク・ウォールバーグとは共演済みだったという。
売れ筋の子!
今作のプロデューサーもマーク・ウォールバーグが兼ねている、ということで。
マーク・ウォールバーグがイザベラ・モナーちゃんを気に入ってる感じ〜。
仕事でも「パパ役」という感じでした。
2020-05-18 00:00
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