「死の谷間」★★★ [映画日記]
地味ですが、これが映画のタイトルですよ「死の谷間」。
谷映画ですよ!
ブレイク寸前のマーゴット・ロビーが主演している、2015年の近未来SF作品です。
マーゴも売れる前はいろいろな映画に出ていたんですね〜。
いろんなB級映画でどさ回りしてたんですね〜!
舞台は、核戦争で滅びた世界の中で、放射能汚染から逃れたオアシス的存在のお山。
冒頭から、ショットガン一丁を手にしたマーゴット・ロビーが、ワンコを連れて森をパトロールしてましたけども。
まだ少女のようにあどけない顔立ちのマーゴ。
あの美人がダサ服にスッピン!
手際良く動物狩りの罠をチェックしたりして、利発そうなマーゴが風の谷のナウシカのよう。
まるでナウシカ女!
そんな森で、マーゴが黒人男性と出会うのですが。
演じる黒人男優を、どこかで見たことがある…。
それは「ブラックパンサー」の人か、「それでも夜は明ける」の人か、どっちかだと思いました。(←極端な二択ですが)
正解は、「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォーでしたけども。
なんべん書いても覚えられない名前キウェテル・イジョフォーですよ!
劇中では、協力して生活するようになるマーゴと「それでも夜は明ける」男優。
やがてマーゴが「それでも夜は明ける」男優に抱かれたくなる、という展開に!
いろいろあって、良い関係を築き上げるマーゴと「それでも男優」でしたけども。(←さらに略しました)
2人の間に、突如現れた旅人が割り込んできて、ギクシャクすることに。
旅人役を演じているのはクリパイっていう。(←クリス・パイン)
なんと、この作品は、この3人しか出てこない、3人芝居の映画なのでした。
3人の男女が繰り広げる、宗教観を交えた欲望の物語。
メカとか出てこないし、ものっすごいシンプルで、大人っぽい毒のある近未来SF作品に仕上がっておりました。
マーゴとクリパイのツーショットを眺めて、「それでも男優」が寂しそうに言いますよ。
「ワシみたいな黒人は邪魔じゃろう。ワシは身を引こう。白人の男女で仲良くやればいい。チュッチュ、チュッチュやればいい」と。
さすが「それでも夜は明ける」で賞レースを賑わせた男優、地味な役でありながら、見事に深みのある演技を見せておりました。
マーゴは言いますよ、「私はクリパイなんて気にもとめていない。抱かれたい相手はそれでも男優、あなただけ」と。
その割に、クリパイが風呂から上がるのを、ウズウズしながら待っているマーゴ。
モジモジしてるんですよ、風呂上りに抱いてもらう腹づもりで!
地味な作品ながら、楽しい場面のオンパレードでした。
今回、マーゴット・ロビーはアマンダ・セイフライドの代役なのだそう。
「男受け」する女性の方がハマる役なので、マーゴット・ロビーが演じて良かったと思います。
また、魅力的なスターがいないと、地味すぎて間が持たぬ話。
マーゴット・ロビーとかクリパイとか、濃い顔のスターが揃ってくれて助かりました。
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