「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏」★★★ [映画日記]
J・T・リロイさんて、どこのどなたじゃい?!
「ガンバの冒険」に出てくるイタチのことですか?(←それはノロイ!)
J・T・リロイさんとは、実在のベストセラー作家らしいのですが、有名なのでしょうか。
ボクちゃん、ちっとも知らなんだ〜。
今回の作品は、2000年代のアメリカ文学界で名をはせたJ・T・リロイさん自身を描いている実話ベースの作品です。
メディア上には、少年の姿で現れるJ・T・リロイさん。
紅顔の美少年ですよ!
実際に本を書いているのは中年女性だった、っていう。
美少年の正体はオバハンだった、っていうお話!
しかも、美少年版J・T・リロイの正体は、若い女性だった、っていう。
男装の麗人だったんですよ、オスカルみたいな!
名前が売れるほどに嘘を重ね、スターにればなるほど真偽も性別もあやふやになっていく、という狂った世界観が独自です。
普通なら、素人が芸能界で出世してスター化すると、世間がスターの虚像を作り上げてしまい、スター本人が悩む、というのがお決まりのパターンですけども。
今回の場合、わざわざ自分で虚像を作りだし、芸能界に送り出しておいた後、世間に正体を暴かれて本人が悩む、という逆パターン。
行き当たりばったりで嘘をついてるから、ツメが甘いわな。
自分で自分のクビを締めているのでした東出昌大みたいに!
でも、「こんな変な人が本当にいたんだな〜」とも思いながら楽しみました。
中年女性のリロイ役は、今年オスカーを受賞したローラ・ダーンですよ。
旬の素材ですよ、女優界の新たまねぎ!
ローラのボーイフレンド役がジム・スタージェスなんですよね〜。
今回のスタージェスは、えらい年上を抱いてるんですよ!
ローラとスタージェスの2人はバンドを組んでいる役なのですが。
音楽制作をしているとき等、ローラ・ダーンの仕草がそれっぽくて、笑っちゃうくらい演技が上手〜。
電話では見事な少年声を出して、相手をあざむくローラ・ダーン。
「その少年声を出せる才能。まるで野沢雅子さんだわな」と思いました。
さりげない奇人感の出し方も素晴らしく、こっちの作品の方がアカデミー賞にふさわしいんじゃないの〜、と思いました。
美少年版のリロイ役はクリステン・スチュワートなのですが、中性的な魅力が爆発。
ハリウッド女優なのに似合っちゃってるスポーツ刈り!
頭の形が良いのでしょう。
頭蓋骨美人なんですよ!
男装をしていない、普段のクリステンもボーイッシュでかわいい〜。
抱かれる相手は、男でも女でもOKという設定のクリステン。
何でもござれの女!
そんなところもクリステンという素材にピッタンコでした。
そんなローラ・ダーンとクリステン・スチュワートという組み合わせが新鮮〜。
珍コンビ〜!
持ち味が正反対の2人ですが、妙に噛み合っているのでした。
J・T・リロイさんの本は売れてるはずですが、生活ぶりが貧乏臭くてビックリ。
スターへの手土産がスーパーで買ってきた缶詰とは!
ちなみに、ボクちゃんへの手土産に缶詰は大歓迎〜。
日持ちがするから便利なんだよね〜。
ただし国産に限ります。
これって一種のジキルとハイドじゃん!
いや、あるいは 「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン・とマドレーヌ?
見事なまでの一人二役。
by zebra (2020-03-30 23:38)
zebraさん。
「一人で二役」が2人いて、結局は「二人で一役」でもあり…。改めて考えると、とっても複雑な関係性ですね〜。
by のむら (2020-03-31 00:08)
のむらさん「二人で一役」・・・「ノーマ・ジーンとマリリン」以来ッスね。複雑な演出ですケド それが見え場でもあるんですよね
by zebra (2020-03-31 01:16)
zebraさん。
今回の作品の場合、実話なので、生活の中で「一人で二役」とか「二人で一役」を続けていくのは大変だったと思います。世の中にはおかしな人がいるものですね。
by のむら (2020-03-31 09:41)