「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」★★★ [映画日記]
邦題が「ロミーとミッシェルの場合」をほうふつですけども!
ロミーとミッシェルとは無関係。
敬けんなユダヤ教信者のコミュニティで育った女性2人が、保守的な環境の中で愛し合ってしまう、という「百合もの」です!
都会で写真家として活躍するロニート役がレイチェル・ワイズ。
ユダヤの牧師と結婚している女教師エスティ役はレイチェル・マクアダムスですよ。
抱くのもレイチェルなら、抱かれるのもレイチェルっていう!
ロニートの目線でお話は進みますが、見せ場はエスティの方が多いです。
まずは毎週金曜日に、旦那に抱かれているエスティ。
花金は旦那に抱かれる決まりなんですよ!
しかもエスティの抱かれ方。
退屈そうに抱かれてました!
そんな日々の中で、先進的な思想を持つロニートの登場で刺激を受け、ウズウズしはじめるエスティ。
やがて人目を忍んで、たまらずロニートにブチューーッ!
本格的にロニートに抱かれることになるエスティは、旦那に抱かれている時とは全然違う〜。
ロニートに抱かれているときは、娼婦のように乱れたわい!
そんな感じで、クールな態度で通すロニートと違って、エスティの方は心の起伏が激しく、観ていて面白かったです。
エスティ役を演じているレイチェル・マクアダムスも、「これがマクアダムス?ホントにアンタか?『きみに読む物語』に出ていたアンタか?(←古いです)」と思うくらいの地味っぷり。
ものすごいです、スッピン感!
「スポットライト 世紀のスクープ」での賞レース食い込みで、演技に目覚めのでしょうか。
頭のてっぺんからつま先まで、暗い感じを出していて感心〜。
大物のレイチェル・ワイズを相手にして、ひとつも負けてませんでした。
そして、マクアダムスの乳を見たのは初めてか?
はて、どうだったじゃろ?(←爺さんかい)
マクアダムスは、大物女優が時々見せる芸「乳のチラ見せ(乳チラ)」まで披露。
「やるじゃん、マクアダムス。ビバ、マクアダムス!」と思いました。
「マイノリティの開放」をテーマにした良い話なのですが。
できれば、作品の中に何か「もうひと越え」欲しいかな、と思う〜。
作風は乾いていて、生活感もリアルに表現されていて、ロマンチック感は弱めなのでした。
こういうジャンルは、情緒的で、ムードいっぱいの方が成功しますので。
監督は、第90回アカデミー賞でチリ作品として初めて外国語映画賞を受賞した「ナチュラルウーマン」の人なんですね。
ナチュラル監督ですよ!
原作はナオミ・オルダーマンの自伝らしいし、あえて硬派な感じに仕上げたのかな。
あと、エスティの旦那の名前が「ドヴィッド」っていうところが気になりました。
「デヴィッド」じゃダメなのでしょうかね〜「ド」じゃなくて「デ」じゃ。
この映画、結構前から気になってたんですが、一般公開から2年
経ってようやく日本でも公開されましたね。単なるエロ、レズ映画
ってわけじゃなくてなかなか深い作品だと思うのでもっとはやくに
公開してほしかったです。
主演のWレイチェル。特にエスティの方のレイチェルがセックスの
時に乱れるシーンがまーエロいこと!!演技派女優に完全に目覚め
ましたね。
すごく良い映画でした。ブルーレイでたら買います!
by ホゲ (2020-02-21 23:09)
ホゲさん。
そうなんです、日本ではただいま公開中ですが、米英では2018年に公開済みの作品なんですよね〜。Wレイチェルが主要な賞レースに食い込んでいないのが不思議〜。とくに今回のマクアダムスは、もっと評価されてもいい気がしました。まさか、あの子が、あんなに乱れるとはねぇ。ビックリですよね〜。
by のむら (2020-02-22 00:02)
「ねぇレイチェルー」同時に「はーい!」みたいな現場を終始想像しながら観てました。
by こけし先輩 (2020-02-22 11:16)
こけし先輩さん。
同時に「はーい」で、もはやWレイチェルという名のお笑いコンビみたいになりますね。ワイズがツッコミ、マクアダムスがボケだと思います。
by のむら (2020-02-22 18:10)