「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」★★★ [映画日記]
知らなんだ。
水中で舞う競技を、今は「シンクロナイズドスイミング」は呼ばぬらしい。
もう「シンクロの小谷実可子」とは言わぬらしいわい!
今は、その競技のことを「アーティスティックスイミング」と呼ぶのだそう。
芸術泳法ですよ!
今回の作品は、そんな「アーティスティックスイミング」を題材にしております。
お水がバシャバシャする、お水映画!…ということで。
夏休みにピッタリの涼し気でさわやかな映画、と言いたいところですが。
アーティスティックスイミングのチームは全員おじさん!
全員が腹プヨ!!…ということで、見た目のさわやかさは薄めの作品。
おじさんたちは全員、生活の中で問題を抱えております。
悩めるオジン!
そんなおじさん連中が、くじけそうになりながらも一丸となり、アーティスティックスイミングの世界大会出場を目指すという、心が熱くなる物語。
なんとも珍しい、おじさんたちによるスポ根ムービーなのでした。
「おじ根」ですよ!
アンタこりゃあ、テーマソングは「熱き心に」by小林旭でいいかもよ!!
物語の序盤では、競技のクオリティもグダグダなおじさんたち。
プールサイドでゴロゴロ転がる様は、動きも形もトドそのもの!
私生活では、家族、親戚、同僚などから嫌味を言われ放題だったおじさんたち。
どこにいても針のむしろですよ!
そんな冴えぬおじさんたちが練習を重ね、大きな舞台で成果を見せる場面では涙が出たわい。
水中場面では、おじさんたちが必死にお水をかいてますよ、団子になって!
おじさんが集団でもがいているんですよ!!
そんな姿はユーモラスすぎて、自然に笑いがこみ上げてきますよ。
「おじさん、がんばれ」と応援しながら、泣きながら笑ったわい、何なのコレ〜!
ああ、感動のオジン映画!!
スポーツ感と生活感をバランスよく配合したコメディ調の大衆映画で、ストーリーも出来すぎていたから「創作ならではの脚本だよね」なんて思っていたら。
なんと元は実話だという!
こんなおじさんたちが実在したとはビックリです。
今回はフランス製の作品でしたけども、過去にはイギリスでもスウェーデンでも映画化されているらしいです。
実は有名なおじさんたちだったんですね〜。
スターなのでした、おじさん界の!
イギリス版の予告編見ました。ダウントンアビーのカーソンさんがメンバーに。カーソンさんがいなかったら別々の映画だとは気がつかなかったと思います。
by こけし先輩 (2019-08-21 08:39)
こけし先輩さん。
えっ、イギリス版にはダウントンアビーのカーソンさんが出てるんですか!?つまり、カーソンさんが海パン姿になる、ということで。カーソン・マニアには、たまらない作品になってそうですね!
by のむら (2019-08-21 22:18)