「スノー・ロワイヤル」★★★ [映画日記]
リーアム・ニーソン主演の「復讐もの」ですけども。
まずはリーアムが、だいぶ老けた〜。
さすがにしぼんで、梅干し化〜!
孫がいる世代になったリーアムですけども、今回は、まだ父親役。
踏ん張ってんの!
まだまだ現役の男性ですから〜!!
そんなリーアムが、麻薬組織に戦いを挑むことになる、という展開。
おおむね、いつもの「リーアム映画」の風情。
いつものリーアム節なのですが!
何かちょっと、いつもと違うな、と思ったところは、作風が少し上等〜。
バイオレンス作品ですが、クールな中にもブラック・ユーモアが散りばめられていて、わずかにコーエン兄弟とか、タランティーノとか、そういう上質の香りがいたしました。
フワッと香ったんですよ、ソフランの香料みたいに!
最も特徴的だったのはロケ地。
なんと本格的な雪国ですよ、青森みたいな!
リーアムが演じている役は除雪作業員で、除雪車に乗って働いていいるという設定なんですね〜。
今回は除雪車が名脇役。
除雪車で敵の車を追いかけたり、仕留めたり。
最強の業務用〜!
そして雪国は、死体を隠せる場所が豊富。
というか無限大!
いくらでも死体をさばけんの!!…そんなところが面白かったです。
さて今回、なぜ舞台が雪国だったのかというと。
今回の作品は、ノルウェー映画「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」(2014年)のハリウッド・リメイク作品だからなんですね〜。
オリジナル版を手掛けたハンス・ペテル・モランド監督が、自身の手でリメイクしているのでした。
どおりで、よくあるハリウッドB級アクション映画にはない、冷たくて牧歌的な魅力があったと思います。
ガヤガヤしてないんですよ、ガヤ芸人みたいに!
ちなみに、オリジナル版の主演はステラン・スカルスガルドだったそう。
リーアムとステラン、どっちかっていうと、ステランの方が除雪車との相性は良さそう〜。
あの顔に業務用がピッタンコ〜!(←失礼)
リメイク作では、リーアムという素材が作品をB級に引き下げた感がありましたけども。
リーアムの嫁役は、なんとローラ・ダーンなんですよね〜。
ローラ・ダーンという素材は、作品をA級に引き上げて…。
リーアムが下げて、ローラ・ダーンが上げて…。
夫妻で足の引っ張り合い!
せめぎ合いですよ!!
B級とA級の間をさまよっている作品でした。
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