「キングダム」★★★ [映画日記]
原泰久さんの漫画を原作とした実写作品ですけども。
監督の佐藤信介さんが、上手に1本の映画にまとめてらっしゃいます。
持ち味である「暑苦しい夢語り」がシンプルに伝わってくる、分かりやすい出来映えでした。
演説がいちいち熱いんですよね〜、「スクール・ウォーズ」の山下真司さんみたいに!(←古いですか)
物語の序盤はリアル志向、後半になると漫画っぽい表現が増えますけども、登場人物が大けがを負っても死なないし〜。
それでも大作感があるし〜、物語の始まり方と終わり方も良かったです。
佐藤信介さんて、漫画原作作品を手掛けることが多いですが、どの作品も、うまいこと、まとめてらしゃる。
さぞや、自宅のタンスの中も、よくまとまっていていることでしょうよ、夏服と冬服をキレイに分けて!
こんまりからアドバイスでもされたみたいに!!
物語の時代設定は紀元前。
古っ!
古代じゃん!!
…そんな情報を知らなかったのでビックリしました。
当時の中国を舞台に、奴隷と王が協力して戦う、歴史活劇なのですが。
奴隷の信を演じている山崎賢人くんと、王のエイ政役を演じている吉沢亮くんが、ものすごくハマっています。
やんちゃ風味の山崎賢人くんと、クールな風味の吉沢亮くんという、それぞれの個性が生きている。
そしてぶつかり合って、お互いを引き立てあっている。
コーヒーと乳が出会って、雪印コーヒー牛乳になったようなケミストリーですよ!
日本映画界の次世代を担う2人、という感じで頼もしかったです。
山崎賢人くんて暑苦しさが出せる人だったんですね〜。
ギラギラしてるんですよ、バケツ一杯のオリーブオイルを頭からかぶったみたいに!
体を張った演技からも、賢人くんの本気を感じました。
脇役では、ニヤケ顔をした剛腕の将軍役を演じた大沢たかおさんがインパクト大。
大沢たかおさんって、発声が舞台っぽいじゃないですか〜。
ハリとツヤがあるじゃないですか〜若い子の肌みたいに!
その発声から威厳が感じられました。
巨大なナタを振り回す場面では、たかおさんのワキの下がチラッと見えましたけども。
ワキ・チラリズムですよ!
そのワキの下が、なんとツルツル〜。(←に見えた)
抜いて来なすったわい、毛抜きで!
処理して来なすったんですよ!!
そんな役作りも入念でした。
その他の脇役には、高嶋政宏さん、要潤さん、宇梶剛士さん、加藤雅也さんなど、濃い顔が勢ぞろい。
ソース顔の応酬〜!(←死語)
その顔で、ムンムンとした暑苦しさを表現。
体感温度を2〜3度上げてくださってました。
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