「魂のゆくえ」★★★ [映画日記]
なぜか邦題が覚えづらいです。
「魂」と聞けば、どうしても先に「魂のルフラン」が頭をよぎってしまうんですよね〜。
アニソンですよ!
監督は「タクシードライバー」で脚本を担当したポール・シュレイダーさん。
タクシーで一発当てたお方ですよ、車映画で!
主人公の悩める神父役を演じたのはイーサン・ホークで、教会に通う美しい妊婦役はアマンダ・セイフライドでした。
前評判は上々の作品で、アカデミー賞の脚本部門でノミネートされたらしいという噂。(←事実です)
観てみたら、とってもマジメな心理ドラマでした。
あまりにもマジメすぎて…途中で寝そうになりましたけども。
後半は、やや激しい表現もあって目も覚めました。
テーマは「信仰」と「環境破壊」ということで。
アメリカ人が興味がありそうな2つの題材をミックス。
ビフテキの上にバターを乗っけたようなもんですよ!(←アメリカ人の好物イメージ)
登場人物は、2つの題材の板挟みになって心をすり減らす、という展開。
ある人物はエコロジーのことで頭ん中が一杯になってました。
エコ人間になってしまったんですよ!
環境破壊の前に、己の精神が破壊されてしまうという皮肉がスゴかったです。
主人公の神父さまも繊細で、社会の闇に気付いからはテンション低っ!
自分の信仰心は何だったのか、と思い悩んで、とった行動がヤケクソ!!
なんという痛々しい子。
痛子ですよ!
神父役にイーサン・ホークは似合わないのでは?…と思ってましたけど。
ハードなラストシーンまでたどり着くと、イーサン・ホークにふさわしい役であることを実感できました。
神父さまのお住まいはインテリアがシンプルで、生活もミニマムでステキなんですよね〜。
洗面台も小ちゃくて、かわいいですけども。
小さすぎるあまり、水滴が周りに飛び散って掃除が大変そう〜。
ありゃあ、歯を磨くときに歯みがき粉が飛び散るね「便器周りの尿の飛び散り」みたいな感じで!…と思いました。
アマンダ・セイフライドの役も地味すぎて、「この役は別の女優に任せたほうがいいのではないか」と思いましたけども。
ラストシーンまでたどり着くと「なるほど、この役は華のあるアマンダで良かったんだな」と思えました。
というわけで、イーサン・ホークとアマンダ・セイフライドの顔合わせは新鮮〜。
2人ともセクシーな素材なのに、恋愛関係に至らなそうなところが良いのでしょうね。
薄いんですよ、性の香りが!
安全パイの魅力でした。
早く終わりそうなので観てきました。牧師版タクシードライバーという印象でしたねえ。
わたしもミスキャスト感はあったんですけど、見ててひやひやする感じはイーサン・ホークで良かったのかも。アマンダも?って感じでしたが最後の方本領発揮してましたね。
他のキャスティングがしっくり来てて、この二人に違和感を感じるのがキモだったのかもーとも思いました。
by sakaya (2019-04-20 21:34)
sakayaさん。
観たんですね!不思議なキャスティングでしたよね。みんな地味めの役なので、B級スターが演じると、リアルに地味に終わっていた気がします。イーサンとアマンダで正解だったのでしょうね。
by のむら (2019-04-21 15:58)