「イット・フォローズ」★★★ [映画日記]
劇場で観たかったけど観逃していた作品ですよ。
捕まえたかったけど逃してしまったんですよ、ザルから逃げたどじょうみたいに!(←どじょうすくいに例えてみました)
ケーブルテレビで放送されていたので録画して観てみたのですがね~。
ジャンルとしては、米国のティーンが怪物に襲われるショッキング・ホラーなのですが。
とってもクールでシュールな作風で、ガヤついていない。
新幹線の子供客みたいなガヤガヤさがナーイ!
なんだか、印象が北欧のスタイリッシュ・ホラーという感じ。
静寂が続いて、ジワジワさせるタイプのホラー作品でした。
主人公は、モテている女子高生ジェイ。
物語はジェイが抱かれて始まる物語。
ジェイを抱いた男性が「おまえにあるものを移した。おまえは今後、他人には見えない変なものに追いかけられ、つかまると殺されてしまう」と説明。
ジェイは「移した、って何を?アンタ、雑菌でも持ってんのか?!」っていうリアクション。
そりゃそうだわな。
ジェイは思わず、自分の体をチェック。
確認しておりましたパンツん中を!
やがて不気味な人間たちに追い回されるジェイですが。
不気味な人間たちは無表情で、たいていが全裸か半裸。
なぜか秘部を丸出し!
そのビジュアルが、まるで変質者みたいで怖かったです。
とくに怖くない場面でも、つい「主人公の背景に人がいるんじゃないか」と気にしてしまう。
なんとも奇妙な視聴体験でした。
不気味な人間に追われたくなければ、再び他人に抱かれるしかないらしいです。
抱かれた相手に、移し返すことができるという伝説。
抱かれ直すんですよ!
誰かになすりつけて安心する「不幸の手紙」形式で、お話は進行するのでした。
ティーンが興味を持つ「性行為」を、恐怖の連鎖に仕立てあげているところがオモロかったです。
他人には見えない不気味な人間って、霊的なものではなく、物理的に存在するもの。
見えずとも感触はあんの。
見えないけど実在するんですよ、切り口を見失い、つまみ出せないサランラップみたいに!
つまり、結局相手は「透明人間」なんですよね~。
「透明人間」というジャンルとしても、新味を感じました。
劇中でのジェイは、腕を骨折してギプスを付けているのですが。
ギプスを付けたまま水着に着替え、プールで水遊びをしていてビックリ。
アンタ、骨折中くらいプールは休んだら?!
肌とギプスの間にお水が入りそう~。
ムレそうな恐怖も感じました。
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